朱演2022 LIVE HOUSE TOUR『キミとはだしの青春』 

朱演2022 LIVE HOUSE TOUR『キミとはだしの青春』8月20日柏公演、10月8日神戸公演(第2部)、11月5日横浜公演(第2部)参加してきました。

これは「アーティスト・斉藤朱夏」の新たな原点になるステージです。そしてきっと、新章にして転機となるツアーです。すごい瞬間に立ち会ったと思う。

 

朱夏さんの、斉藤朱夏としてのステージはAqours渡辺曜役として始まり、Aqoursの成功と共に、どんどん大きな舞台に立つようになったと記憶しています。

一方アーティスト活動では、ファン一人一人のことを「キミ」と呼び、手の届く距離で歌いたいという想いは滲ませながらも、やはりZeppなど、ある程度大きな会場での公演を中心に活動されてきました。

 

今回のライブハウスツアーは、この距離の壁を打ち破るものでした。そのために選んだのはキャパ200人からのライブハウスを使うこと、全国10都市を約2ヶ月半で巡り、ライブの合間に小さなミート・イベントを挟んでいくという、今までの活動からみるとかなり大胆な選択でした。

数々の大舞台をひととき忘れ、ゼロ距離からのもう一つのスタートです。声も表情も一挙手一投足が全てダイレクトに伝わる。今回は衣装もかなりスポーティで、自分の姿を見せることをより強く意識していたように思います。朱夏さんがこの夢をいつから考えていたかはわかりませんが、やはり生身での姿を見せることが意味を持つ、ダンスを大きな原点とする彼女であればこそ、このツアーを敢行することは必然だったのでしょう。

翻ってみれば、あれだけ印象的に使い続けてきた「キミ」をライブタイトルに添えるのは初めてですし、「青春」は古い中国の言葉で、「朱夏」の一つ手前の季節や人生の段階を指します。今回のツアーに込めた思いは幾らかは想像できるというものです。

 

12月開催の「くもり空の向こう側」は再び、大きなステージに戻ります。でも斉藤朱夏さんは、今後もライブハウスに現れるはずです。そのとき、もう少し世の中が自由になっていたなたら、今度はこの距離から是非声援を届けたいと思います。