鬼頭明里 バースデー&デビュー周年イベント「smiley anniversary vol.2」

2022年10月16日、鬼頭明里 バースデー&デビュー周年イベント「smiley anniversary vol.2」昼夜参加してきました。「ほぼライブ」という告知で期待してた通り、両部とも12曲(1曲だけ差し替え有)という大満足の内容でした。

新作写真集がセルフプロデュースであることに絡めて、「自我が芽生えてきた(自分なりの表現欲が高まってきた)」という発言があったのは、とても嬉しい変化です。鬼頭さん、外から見る限り何でも器用にこなすしアーティスト活動も最初から歌唱スタイルが確立していたり(しかも相当に上手い)で、ユーティリティプレイヤーではあるけど、歌に表現に現れるパーソナリティやそれをどう伸ばしていくのか?は必ずしも明らかにされていなかったように思います。

そういう意味では、本人作詞の「みちくさ」は明るく、案外素朴な内面が扱われていてとても良かった。そして「Luminous」はどちらかといえばユーティリティプレイヤー路線を承継しつつも、コンペなどを通じて歌いたい曲を自ら示し、歌い方についても、より得意分野に特化していこうという意思がよく示されていたと思います。

じゃあその得意分野って何なのよというと、私の見立てではこの辺り。

  1. 明るく抜けの良い張りのある地声
  2. 地声と自在に行き来できるファルセット
  3. アルト域の柔らかい声
  4. 耳(音感やオケを聞く力という意味)
  5. 特に高音でのロングトーンの安定性
  6. 声量のコントロール

そして全ての面で、かなり自信を持てていることがよくわかるようになった。私が見てきたのは2年前の1st LIVE Colorful Closetからですが、全体にColorful Closetから2nd LIVE MIRRORSの1年よりMIRRORSからsmiley anniversary vol.2までの1年の方がジャンプアップが非常に大きくて、STYLE時代の曲だけではなく、Luminous曲も既にCD版より先に進んでいるものもある。アニメタイアップのニューシングルが立て続けに決まるなど、急速に「アーティスト活動」が加速しているのを感じます。経験に勝る財産なし。

 

おそらく作詞・作曲などというよくある手段を中心としての「アーティスト・鬼頭明里」を表現する日は少し先になるものと思いますが、今の「好きな方向性の歌を、得意分野を前面に出して歌う」スタイルも、元々上手かったと思っていたけどまだまだ伸びしろだらけなのがよくわかったので、まず28歳の1年間、楽しみにしたいと思います。シンプルに言えば鬼頭さんの声がめちゃくちゃ好きなんです。Zeppツアーは全通しよう。

改めて、お誕生日おめでとうございます。